日本人の二人に一人はがんでなくなるというデータはあまりにも有名です。健康番組や健康食品などのコマーシャルでも使用されているデータなのでなんとなくその数字だけは知っている方も大勢いることでしょう。実際には二人に一人といっても80代以降の場合なのですが、その場合はがん以外にも何らかの持病を患っている人の割合が非常に高くなっていると考えられます。がんにしろ、心疾患にしろ生命にかかわる病気ほど初期段階では特に自覚症状がないまま進行していきます。
自分や周囲の人間が発見することが極めて難しく、早期に発見するには人間ドックを受けるしか方法がありません。また、まだ病気になっていなくてもアルコールの摂取や喫煙習慣は様々な病気を引き起こすリスクファクターでもありますし、運動不足も健康上はデメリットが多くあります。これらの要素が該当する人は将来、必ずしも生活習慣病になるわけではありませんが、病気が発症する可能性が少なくないということになります。人間ドックではすでになってしまった病気が進行する前に発見するだけではなく、病気になることそのものを防ぐ役割もあります。
人間ドックでは受診した人の検査結果から、このような生活を続けていた場合どのようなリスクがあるのかや、そのリスクを回避するためにはどのような点を改善するべきなのかということまで医師や保健師などの専門家からアドバイスを受けることが出来ます。兼好的な生活を送るためには人間ドックが重要なのです。