糖尿病で普段から血糖値の経過観察をかかりつけ医で行ってもらっている方は、思い当たる理由がないのにHbA1cが上昇した時には、腎臓がんが疑われますのでかかりつけ医にがん検診をしてもらいたいということを伝えましょう。腎臓がんは、痛みが出にくく発見しづらいと言われているがんですので、手遅れになりやすいために生存率もかなり低くなっています。そのためにも、がん検診を行うのが有効なのです。糖尿病の方で、食生活や運動、薬のコントロールも正しく行っているのに、HbA1cが理由なく上がってしまった場合には、がん細胞が増殖して腎臓でインスリンが出せなくなってしまい、HbA1cが上昇していると疑われます。
その際には、まずは、超音波検査を受けて異常がないかを診てもらいましょう。異常がある際には、さらに腎臓を詳しく見るMRIやCTを受けるようになります。血糖値の上昇が糖尿病の悪化だとばかり考える医師もいる場合があるので、患者自身もこのようなケースでは腎臓がんの恐れもあることを知っておきましょう。さらに、積極的にがん検診を受けるようにしておくことで、早期発見が出来ることを把握しておくといざという時にも手遅れにならないようになるので命を守れる手だてを講じることが出来ます。
早期発見が出来れば、腎臓がんであったとしても生存率が長くなる可能性が大きくなるからです。特に、糖尿病の方は普段のセルフケアを行っているので、思い当たる理由が無くてHbA1cがどんどん上昇している場合には、かかりつけ医へ相談をためらうことなくした上でがん検診をうけるようにしましょう。