日本国内の医療は健康保険制度の適用対象であるため、他国と比べても非常に安い価格で受けることができます。もちろん世界的に見れば医療費が完全無料のこともありますから、世界で最も安いわけではありませんが、それでも3割の負担で必要な医療を受けられるというのは安い部類に入ります。しかしそうした中で高額な検診となりやすいのが人間ドックです。人間ドックを受ける場合は5万円以上の負担を求められることが多く、病院によっては10万円以上かかることもあります。
ではどうして人間ドックは高額になりやすいのかというと、まず最も大きな理由となるのが健康保険の対象外となるからです。健康保険はあくまでも体調を崩した人の治療に使われる保険であるため、体調を崩すリスクを確認する健康診断などの場合には適用の対象外となるのです。そのため健康保険に加入してる国民に対してであっても全額自己負担が基本となりますから、価格は高額に感じられやすくなります。また人間ドックで使用される機材自体が高額であるということも大きな理由の一つです。
例えば脳検査に使用されるMRIや癌検査に使われるPETなどは一度使用するのにも非常に高額な費用がかかります。特にPETなどは非常に高額になりやすく、この撮影検査を含めるだけで10万円を超えることが珍しくありません。その分効果は非常に高いものがあるのですが、もし人間ドックのコースにこうした検査が含まれているのであれば、価格はかなり高額な物となってくるでしょう。ほとんどの病院はただ利益の為では無く、あくまでも必要な分の費用を患者に請求しているのです。
もし費用負担が重いのであれば高額になっている理由を聞き、安く検査を受けるためにパスできる検査は無いかということを確認するようにしてください。